見てきまして。
全席指定のホールで、客層はわりと高め(キッズは見かけなかった)だったこともあり、そりゃ静かなもんです。曲の最後の音が消えてから拍手し、静寂、そしてまた次の曲が厳かに始まる…という感じ。映画を見る様な静けさで皆さんシャルを見守ってました。まがいなりにもオルタナロックのライブでこれほど静かなのはあまり居心地のいいもんじゃなかとよ。Beckの曲をこんな風に聴くのはなんともアレレ。私がシャルの大ファンだったらまた違うんだろうけどさ。
国際フォーラムの音はとてもよかったです。低音もきれいだったし、シャルの声も思ったよりちゃんと聴こえた。そしてバンドが予想外によかった。音がよかったせいもあると思うけど、少なくとも前のBeckバンドよりうまかったです(原因はBeckか…)。シャルはこのバンドにずいぶん助けられたのではないでしょうか。ブライアン(←少し痩せた)、グッジョブです。
曲はもちろん「IRM」からが中心だったけど、前作「5:55」からも何曲かやりました。「5:55」からの曲はよかったね。疾走感あるしライブ向きだなーと思った。「IRM」からは”Trick Pony”がよかったかな。ブライアン(←腹へっこんだ)ががんばってたよ。あとBob Dylanのカバーもやったね。
あたりまえだけどBeckは出てきませんでした。あたりまえだけどBeckは出てきませんでした(2回言ってみる)。”Heaven Can Wait”のコーラスはベース君だし、”Time Of The Assassins”のアコギもBeckのだす音とは違う…。ところかしこで実感するBeckの不在。不在。FUZAI。
きっととてもシャルロットに会いたかったであろう彼女のファンは、シャルがフランス語で話すたびに、メルシと言うたびに、髪をかきあげるたびに、ハウァ~(*´∀`*)だったこととでしょうよ。「ベック」と「ブライアン」の2単語しか聴き取れなかったBeckファン以外の何者でもない私でも、シャルが太鼓をバコンバコンぶったたくのには萌えたよ。
今まで静かに聴いてたお客は最後らへんで盛り上がりをみせる。アンコールでは5分の2くらい(微妙)な人々がスタンディングしてた。最後(だっけ?)のパパンの曲が今回一番歓声が多かったと思う。そうかシャルファンはこれを聴きたかったのか!?と思った。私はBeckの曲を聴いていたが、シャルファンはシャルの歌を聴いていたんだというあたりまえの事実を実感。そうか私はシャルロットのファンじゃない!ドーン
(追記)
シャルロット検索ツイートをざっと見ると絶賛ばかり。あんなに静かだったのに。そうですかそうですか。
………………….
…まあ、普通のいいライブでしたが、ベク音楽をベクレスで聴くのは切ないもんです。
小石を蹴りながら帰路。咳をしてもひとり。
イベントも終わってしまったし、あとは.comの更新を待つのみ。
No More Beckless!
早く我々に新曲を!