by Michael Kovac / Getty Images

1/15 CORE Galaにゲスト出演

Beckは15日、LA の The Wiltern で行われた Sean Penn が主催するハイチ大震災(2010年)のためのチャリティーイベント『CORE Gala』にゲスト出演しました。他の出演アーティストは、Jenny Lewis、Portugal The Man、Dwight Yoakam など。

Beck は Jenny Lewis と一緒に “Love Hurts” を歌いました。この曲は Boudleaux Bryant の楽曲で、多くミュージシャンが歌ってますが Nazareth のカバーが有名らしい。遠方ですが、映像があります。

部長と課長がカラオケで共演再びです。よく聴いてみれば結構ステキなカバーです。
Dwight Yoakam とも絡むのかと思いましたが、Beck はこの1曲のみの登場でした。

左から、ポヨヨン部長、最近カリブ海で船から転落した人を救助した Leonardo DiCaprio、そして不敵な Sean “CORE” Penn。

Beck はパフォーマンスの後、デカプリオと長いことおしゃべりしてたとのこと(参照)。なんだっけ? 子供の頃近所に住んでたんだっけ?

写真は全て Getty Images より。他にも多数あります。

By Charlie Gross

最近のニュース

グラミー主催のPrinceトリビュートコンサートに出演決定

グラミー賞の2日後の1月28日、LA のロサンゼルス・コンベンション・センターで Prince のトリビュート・コンサート『Let’s Go Crazy: The Grammy Salute to Prince』が開催されることが発表されました。それに Beck が出ます。他の出演アーティストはCommon、Foo Fighters、H.E.R.、Earth, Wind & Fire、St. Vincent、Chris Martin、Gary Clark Jr.、Juanes、Alicia Keys、John Legend などなど。Sheila E、Jimmy Jam、Terry Lewis が音楽監督を務めるそうです。

このコンサートの様子はアメリカでテレビ放映されるらしいです。時期は4月と言ってるところもあれば、later this year と言ってるところもありよく分かりません。WOWOW がよくグラミー関連のコンサートを放送しているので、半年後ぐらいに日本でも見られるかも知れませんね(知りませんが)。
Beck は何をどう歌うのでしょうか。楽しみです。

 icon-arrow-right Prince To Receive All-Star GRAMMY Tribute Concert Featuring Beck, Alicia Keys, John Legend And More – grammy.com
 icon-arrow-right Prince Is Getting an All-Star Grammy Tribute Concert – rollingstone.com

Coachellaのドキュメンタリーに出てくるらしい

Coachella のドキュメンタリー『Coachella: 20 Years in the Desert』が3月31日に Youtube で公開されるそうで、その出演アーティストに Beck の名前がありました。ドキュメンタリーはパフォーマンス、舞台裏、独占映像やインタビューなど、Coachella の20年の歴史を振り返るそうです。ティーザーがあります(大したもんじゃないけど)。

ちなみに Coachella は2006年にもドキュメンタリーを作っています。DVD が字幕付きで日本でも発売されました(こちら)。カバーは思いっきり Beck のシルエットですが、Beck のパフォーマンスは入ってません。Coachella について話してる数秒の映像がありました。確か。
Beck は直近だと2014年に出演しています(コジモがいるやつ)。その時の映像があるかしらん。

David Bowieのリミックスについて語るBeck

リミックスは “Seven” のことでしょう。Youtube にあります。

St. Vincentが “Uneventful Days” をリミックス

St. Vincent 曰く、「Beck に曲を送ったら、彼は『もう3bpm早くするべきでは?』と言ってきた。マジでその通りだった。グルーブが一変した」とのこと(意訳)。


一番上の写真は、昔よく Beck の写真を撮っていた Charlie Gross 氏の写真。Gross さんは Beck の昔の写真をInstagramにちょいちょいアップしています。

from variety.com

Beck、Nirvanaのフロントに立ちNirvanaを歌う

4日、Beck は Hollywood Palladium で行われた Art of Elysium 主催のチャリティーイベント「HEAVEN IS ROCK AND ROLL」に出演し、Dave Grohl、Krist Novoselic、Pat Smear という Nirvana のメンバーたち、及び St. Vincent と共演しました。曲はもちろん Nirvana。Dave の娘 Violet も出てきて、5曲をプレイしました。セットリストは下記。

    Lithium(ボーカル / St. Vincent)
    In Bloom(ボーカル / Beck & St. Vincent)
    Been a Son(ボーカル / Beck)
    Heart-Shaped Box(ボーカル / Violet Grohl)
    The Man Who Sold the World(David Bowie cover)(ボーカル / Beck)

ちょい遠方ですがフル映像があります。

いいですね楽しそう! “Been a Son” がよかった。ギター小僧してる Beck。

短いけど近くてきれいな映像はこちら。“Lithium” と “The Man Who Sold the World”。


 
billboard-japan.com がレポートの和訳を載せていますので合わせてどうぞ。
 icon-arrow-right ニルヴァーナ、チャリティー公演で元メンバーが再結成 ベック&セイント・ヴィンセントも参加

一番上の写真は variety.com より。gettyimages.com にもあり。

ちなみに Beck は2016年の Pre-GRAMMY Gala でも Nirvana たちをバックに従え、David Bowie を歌っています。

by Rii Schroer

2019年を軽く振り返る

Night Running ツアー

Cage The Elephant、Spoon のお三方に若手バンド1組を加えた4アクトで、1ヶ月半アメリカ各地を回りました。プチフェス形式は初めての試みでしたね。若バンド及び Spoon の時間帯にお客が少なかったりなど問題点もあったかと思うけど、バンドの皆さんの様子を見ても、お互い刺激しあった楽しいツアーだったのではないでしょうか。Beck は Matt とあんな風に馴れ合うなんて想定していたかしら?
Beck バンドとしては、Colors ツアーのベテラン勢に加え、Marc Walloch(ギター)、Cal Campbell(キーボードなど)が参加しました。控えめながら良い仕事をしていました。このメンバーで Paisley Park でセッションしたりもしました。

2019年のリリース

今年は何と言っても「Hyperspace」のビッグ・リリースがありました。各メディアの Album of the year にはあんまり食い込むことができませんでしたが、それはいつものこと。個人レベルでは好意的な評価が多く見受けられた気がします(適当)。
その他には「Paisley Park Sessions」、カバー7インチ、“Tarantula”、“Super Cool”、“Night Running”、Jenny Lewis のプロデュースなど、コンピやコラボもぼちぼちありました。

その他の出来事

ファッション的には、GUCCI をよく着てましたね。ミラノ・コレクションに顔を出したりさ。なぜ GUCCI なのか良くわかりませんが、2018年の年末にやった GUCCI 主催のイベントに出たのが最初だったと思います。CELINE を着始めたりと、引き続き Hedi Slimane もお召しです(やっぱスキニーがお似合いよ)。あと丸いサングラス、じゃらじゃらブレスレットをアクセントにしてました。
また、「Colors」でグラミー賞のいくつかの部門を受賞しました。プライベートではビッグな別離もあったりと Beck 的にはターニングポイントな年だったかもね。


 
来年は何をしてくれるのでしょうか。「Hyperspace」でこぼれた曲を EP で出すようなことを言ってましたが、結局いつものダスダス詐欺になるのかしら…。出してくれると生き返るんだけどなー私が。今年はアルバム外でも変化球的な曲が多かったので、来年は直球ド Beck な曲がもっと聴きたいなー ナー

すでにヨーロッパでのフェスの出演がぼちぼち決まっています。ツアーが組まれるのか分かりませんが、「Hyperspace」をどのように見せてくれるのか(そもそも見せてくれるのか)楽しみです。


 
HAMBECK は年明けに15周年を迎えます(来年こそ15周年です)。ベクベク言い続けて15年。大きな不運もなく、実にラッキーな15年でした。これからもこのラッキーが続きますように、Beck を追いかけ続けられますように、神のご加護がありますように、あなたの願いが全て叶いますように、粛々と、過ごしていきたいと思います。

今年もご愛顧ありがとうございました。

よいお年を! ゴーン

Hyperspaceの感想

私の聴き方による感想です。アルバム制作の背景などの解説や、他者との比較とかはないので、なんの参考にもなりません。あしからず。

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“Saw Lightning” がリリースされた時、ひょっとして「Hyperspace」は、デジタルなサウンドにトラディショナルな音をぶっこんだちょっとヘンテコでハイエネルギーな、そう、“Defriended” 3部作の続編のようなアルバムになるのでは!? と大いに期待した私。「Colors」も「Morning Phase」も(言ってみれば「Modern Guilt」も)そういう路線ではなかったので、そういう路線好きな私としては、待ちに待ったアルバムになるはずだった。ところがどっこい、満を持してリリースされたニューアルバムは、どちらかといえばダウナーで「Colors」の延長線上にあるポップ路線のアルバムでございました。まぁ、単なる私の見当違いだったんだけど、そこから立ち直るのに少し時間がかかってしまった。(ジャケットのカタカナも昭和な広告も理解不能だしさ)

もちろん「Hyperspace」は良いアルバムだと思う。シンセの美しい響きと Beck の味のある声が合わさった、哀愁漂う夜のアルバム。ファレルが『Highway music』と言っていたとおり、夜のドライブで聴きたいアルバムだ(午前2時の首都高とかきっと最高)。こういうムーディーなアルバムは初めてだよね。「Morning Phase」的な清々しい哀愁と、「Colors」的な胸キュンキュンに、夜の清い闇を加えたようなセンチメンタリズム。浮遊感はあれどボーカルが感情的なので、ドリーミーでありながら「Morning Phase」ほど達観しきれていない生々しい傷心に溢れている。

音の扱い方もちがう。Beck が『ミニマリストのファレルに対し、僕はマキシマリストぎみだから、もっとシンプルになるようがんばった』と言っていたとおり、従来のように音を盛りまくって奥行きをだすのではなく、音数を抑え、シンセサイザー特有のノスタルジックな音色と響きで世界観を作っている。エレクトロニカではあるが、しっかりした低音と Beck の渋い声が入ることで、今時の音楽とは一線を画した、独特な雰囲気に仕上がっている。

「歌モノ」と言って良いかもしれない。Beck は「Morning Phase」からボーカルにより感情を含ませ、際立たせるようになったけど、小手調べだった「Colors」を経て、よりエモーショナルでボーカル芸のある歌い方にトライしてみたって感じ。ファレルからの『あんたはシンガーソングライター・アルバムを作るべきだ』という提案に準じた方向性だと思うけど、その声に素直に泣ける曲、楽しくなる曲もあるが、ちょっとやりすぎじゃね?という曲もある。それがちょっと気になるんだなー。Beck の場合、エモな歌い方をするより、素朴に歌った方が聴く人の心に届くと思うんだー私は。もちろん曲のテイストによって歌い分けしているわけだし、納得してはいるんだけど、まあ、好みの問題だな。道は外れてもやっぱり Beck はフォークシンガーなんだよね私の中で。

…と、あれやこれや考えながらも、私はまだこのアルバムの魅力をいまいち消化できてなかったりする。何度聴いても実態が掴めないというか、没頭できないというか…。好きな曲はあるし、好きなポイントも数多いし、シャッフルで流れてくると「超いい曲じゃん?」と思うけど、うーん、もうちょっとハマりたかったなぁ…(1カ月後には違うこと言ってるかもだけど)。まあ14枚もあればそういうアルバムがあってもおかしくはないけどさっ。後半が落ち着いてて好きです。

歌詞は相変わらず(ほんとに相変わらず)孤独と癒されない悲しみに満ちている。ハイパースペースボタンを押すに押せない、どうしようもない痛みを抱えた『君と僕』の物語。Beck 曰く『どこかへ逃げたい人の心理状態』がテーマとのこと。「Colors」では自由になりたくて、「Hyperspase」では逃げたくて、救われたくて、でもどこかですでに諦めてる。…暗い! 暗いよ Beck! でも美しいんだなぁ。最後の曲 “Everlasting Nothing” で歌の中の人は、果てしなく続く無の中で打ちのめされながら、それでも走り続ける。ボルケーノの淵から帰還しても、自由になっても、ハイパースペースで逃げても、その先にはやっぱり無が続いているんだろうな Beck は。

 
『シンセ+ファレル』という旬とは言えないサウンドをなぜ今出すのか?という疑問はあるだろう。でも考えてみれば Beck はいつだってタイムレスなのだ。Beck は基本的にすでに有るモノを独自の魔術で作り変えて自分の作品にする人だし、作った曲を何年も寝かせたりもするので、リリースされたものが旬とずれていたりもする。でもそんなことは Beck には関係ないんだと思う。Beck は新幹線の発車のベルがなろうが、ドアが閉まり始めようが、歩みを速めたりはしないのだ(これはマジだ)。乗り遅れて困るとか、ドアに挟まって痛い目にあうとか、そんなことは念頭にないし恐れもしない。彼は人とは違ったタイム感の中で生きている。私は2004年に Beck を好きになったのだが、10年前の「Mellow Gold」も2年前の「Sea Change」も、時の金字塔「Odelay」も、どれも同じくらい新鮮に感じた。もし「Hyperspace」がその時代にあったら、たぶん他と同様に新鮮に感じただろう。『時代性』とか『ファレルの賞味期限』とかいう音楽そのもの以外の呪いから解き放たれた時、純粋なただの音楽として人の心に届くのだと思う。すでに心に届いている人には、別の角度から届くのだ。

 
(そしてまた1曲ずつ書きなぐります)
 

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