あまり面白くない話ですがちょろっと書いておきます。
騒動の概要はここらへんを読んで頂ければよいかと思います。
BECKのカニエ乱入事件に対する反応が素晴らしい
「ベックはビヨンセに最優秀アルバム賞をあげるべき」と、カニエまた乱入。がベックも同意
カニエ受賞スピーチ妨害するつもりだった
要するにカニエの乱入はセルフパロディではなく、マジで妨害しようとしていたと。(でもあの後カニエも笑ってたし、冗談にしか見えなかったけどなー)
「ベックは芸術性をリスペクトするべきで、彼はビヨンセに賞を渡すべきだった」と主張するカニエだけど、逆に Beck はカニエの行動を非難しないどころか、カニエがステージに上がってきたことを楽しみ、ビヨンセが獲るべきだったよねと答え、かつカニエを讃えています。安寧極めてます。無刀にして無敵です。こういった賞に関して全く無欲で、どんなミュージシャンにも敬意を払う Beck なら当然のお言葉です。(ふふん)
記事にあったBeckのインタビューが入った映像はこちら。
これは記事にあったインタビューとは違うものだけど、受賞後のインタビューを貼っておきます。にこやかですとも。
このことは SNS やメディアで書き立てられ、揶揄った画像や、Beck とビヨンセの“芸術性”を比較したインフォグラフィックなど、くだらないポストが多数出回ったんだけど、こんな茶番に Beck が巻き込まれていることにすごい違和感を感じる…(Beck はそんな扱いをしてよい種類の人間ではないよね?)。カニエを揶揄するためだけの材料にされてる感もあって、ちょっと見るに耐えん。
そして JMJ のこのツイート
Pls stop with the infographics.Comparing artists with stats is irrelevant and infantile. Get over it. More important things going on. Peace!
— J. Meldal-Johnsen (@justinmj) 2015, 2月 10
どうか( Beck とビヨンセの)インフォグラフィックをやめてください。
統計(売り上げとか弾ける楽器の数とか)でアーティストを比較することは、
見当違いので幼稚なことだよ。もうおしまいにしよう。
もっと重要なことがある。 ピース!
ほんとにそうだと思う。横滑りしすぎ。ピース!
カニエの発言は少しも理解できないけど、メディアが騒ぎすぎで、明らかに巻き添えをくった Beck とビヨンセと、彼の受賞を心から喜んだ関係者やファンがとても気の毒です(私も含め)。でももちろん Beck を擁護するポストもたくさんあり、レディガガさんも「Beck は天才よ。Beck を聴くべし」と言ってみたり、他にも Beck を賞賛するミュージシャンが何人もいたりして、逆に Beck の素晴らしい才能やお人柄を世に知らしめるよい機会にもなってたりするのが救いです。
Beck を知らない人がたくさんいるってことも分かった一連の騒動だけど、これが Beck を聴くきっかけになればそれに越したことはないと思う。そして彼らには、その芸術性の深さを発見し、パアァァ…!っとなって、アルバムを買いそろえていくという楽しみが待っているのだ。(後に彼らは “WhoIsBeck世代” と称されることになる)
(語った…!)