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Beck’s Song Reader

LA で日曜夜に行われたコンサート「Beck’s Song Reader」。上の画像はそのポスター。なんと Marcel Dzama さんの絵ではないですか! 豪華! ちょう欲しいんですけど。
(そんな Dzama さんは最近新しい著書本「Marcel Dzama: Sower of Discord」が出たので是非チェックを)

まずはセットリストです。

<前半>
01. Jack Black intro
02. Eyes That Say I Love You
   (Merry Clayton and Fred Martin & The Levite Camp)
03. Josh Kun
04. The Last Polka
   (LA Philharmonic Orchestra)
05. Please Leave The Light On When You Go
   (Childish Gambino, Roger Manning Jr., and an unknown guitarist)
06. Alison & Tiffany Anders
07. Just Noise
   (Jon Brion)
08. Title Of This Song
   (Moses Sumney)
09. Jonathan Gold
10. Why Did You Make Me Care
   (Jarvis Cocker)
11. Christian Robinson film
12. The Wolf Is On The Hill
   (John C. Reilly, Becky Stark, and Tom Brosseau)

<後半>
13. America, Here’s My Boy
   (Beck’s first appearance, alone with guitar)
14. Wave
   (First Time Ever, Beck singing with string section, only non-Song Reader song)
15. Van Dyke Parks
16. Don’t Act Like Your Heart Isn’t Hard
   (Juanes, in Spanish)
17. Mutilation Rag
   (LA Philharmonic Orchestra)
18. Randall Poster
19. Last Night You Were A Dream
   (Jenny Lewis and Anne Hathaway)
20. We All Wear Cloaks
   (Jack Black, Jonny Dyas)
21. Tig Notaro
22. Heaven’s Ladder
   (Beck, Roger Manning Jr., Fred Martin & The Levite Camp)
23. Do We, We Do
   (Beck, with all Guests)

———

はい、新曲やってます! ニューアルバム「Mornihg Phase」に収録予定の “Wave” が初お披露目です!  たぶんコレ↓だと思われる。もっと歌詞を歌ってる映像もあったんだけど、削除されちゃいました。なかなかゴージャスな感じよ。

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なにげに親子競演の映像です。しかし Beck 若い! 照明でぶっ飛んでるから余計そう見えるのかもしれないけど、まるで Odelay の人みたいじゃないか…! ハットなし新鮮。

そしてこれは “Heaven’s Ladder”。このコーラス隊は Sound And Vision や Station To Station でお馴染みの面子ですね。

Jenny Lewis と Anne Hathaway の「Last Night You Were A Dream」。インスタ見た時アン・ハサウェイっぽいなと思ったら本当にアン・ハサウェイだった。

映像的には、あとは Jack Black とか Jarvis Cocker とかがありますが、カメラの規制があったらしく写真も映像もそれほどアップされていません。

これは最後の大団円的な様子。

終了後、John C Reily(オサレ)と誰かさんに捕獲された B。

——

そして朗報! 行ったファンの話によると、観客に JMJ がおり、ちょっと話したところ、5月の Santa Cruz 公演でプレイした新曲3曲のうち “Unforgiven” はすでに収録が決まってますが、まだ未確定だった “Don’t Let It Go” と “Morning” もニューアルバムに入るらしいとのことイエーイ! (”Evil Things” については聞き忘れたって)
こういうマニアックなことを聞けるファンのハードコアっぷり素敵。

とりあえずそんな感じ。
 
 

Warby Parkerとのコラボ・アイウェアがリリース

ニューヨークのメガネ屋さん「Warby Parker(ワービー・ パーカー)」と Beck がコラボしたアイウェアが、Song Reader コンサートを前に、先日リリースされました。
その名は “Carmichael(カーマイケル)”。フレームは Rootbeer(ルートビア)と Crystal(クリスタル)の2種で、レンズは Optical(透明の普通のメガネ)と Sunwear(サングラス)があります。ともに度付きか否かが選べます。価格は $95 からと、比較的お安いお値段となっております。

>> http://www.warbyparker.com/song-reader


 
 
だがしかし! 駄菓子菓子! 発送はアメリカとカナダのみで、ジャパンで購入することはできません。Oliver Peoples とコラボした “Double Helix” よりぜんぜん安いし、普通にかけれるデザインなので欲しかったのだが…。ヌーン
(ま、たぶんこの形は鼻の付け根にかかる前にフレームがほっぺで突っかかるので、きっと装着は無理だろうよ)

Beck がモデルでもすればいいのに! メガネベック!
 
そんな Warby Parker 主催の Song Reader コンサートは、明日、LA のWalt Disney Concert Hallにて、日本時間で13時(現地20時)からスタートです。
 
 

Morning PhaseについてBeckが口を開いたよ!

さてさて! さてさて!

ぼちぼちと情報を出してきました Beck さん。
rollingstone.com にインタビューが載りましたよ。

 icon-arrow-right Beck’s Long Road to ‘Morning Phase’

最近の主立ったニュースはほとんど RollingStone 誌が発信してますね。
インタビュアーは David Fricke さん。インタビューはアルゼンチンのショーの前、ホテルのガーデンで行われました。ざっくりと要約してみました。


  • Beck 曰く、このアルバムは “California music” とのこと。The Byrds、Crosby Stills and Nash、Gram Parsons、Neil Young などを聴きながら制作したみたい。それらが発想を促してくれたらしい。
  • Fricke さんはアルバムを聴いたらしく(いいなー!)、Scott Walker や David Crosby の名前を上げたり、詩的な表現で曲の印象を話しています(が、意味分からんのでスルー)。
  • Fricke さん曰く、テクスチャーと速さが「Sea Change」に似ている。
  • 俺プロデュース。
  • 「Sea Change」同様、David Campbell 父さんがストリングスのアレンジを手伝っているが、Beck は「Sea Change」の続編と言われるのを嫌がっている。
  • 全部で12曲!
  • Beck 曰く『押し付けがましくなくて、ただそこにある感じ』『長く暗い夜から抜け出すことについての曲』
  • 今年の始めに「Morning Phase」のために基本的なトラックを録音した。
  • 「Morning Phase」のルーツは2005年にナッシュビルで録音したのが最初。この時はフィニッシュしなかったので、2011年に再びナッシュビルに戻ってきて、Jack White の Third Man Studios で何曲かをレコーディングした。その内、「Waking Light」「Blackbird Chain」「Country Down」がニューアルバムに含まれる。( TMR からリリースされた “I Just Started Hating Some People Today” と “Blue Randy” はこの時に録音されたもの)
  • 2009年に録音して棚上げ中のアルバムがあり、これには最近の12インチシリーズの曲が含まれる(!)
  • 「Modern Guilt」を作る前から長い間患っていた脊椎損傷からも回復した。Beck 曰く『数年間、ギターを持ち上げることもできなかった』『「Modern Guilt」の制作は、背中で縛られた手で作ったようなもんだったし、歌うのも痛かった。だから半分はささやくように歌ってるんだ。新曲のいくつかはシャウトしたり叫んだりしてるんだ。‘Thank you!’って感じで。僕はたくさんのアイデアややってみたかった事があった。一昨年とこの半年は実際にそれらができたと思うんだ」
  • 「Morning Phase」に続く‘アコースティックではない’ アルバムを制作しており、まだ流動的ではあるが、来年の遅くには出したいらしい(!)
  • Beck は願わくば来年「Morning Phase」の曲をコンサートでプレイするのを楽しみにしている。『また、みんな(今のバンドメンバー)とね。僕らはこの南米ツアーと夏のツアーをしたけど、みんな忙しいんだよね。ジョーイは今 Thom Yorke と遊んでるし、ジャスティンはアルバムをいっぱいプロデュースしてる。しばらくはそうかも』『彼らとプレイするのは、ここ十数年間の音楽制作のなかで最高のことのひとつなんだ。素晴らしいバンドで、特別なことだと思っている』 Beck はこの夜のショーで “Where It’s At” を〆る前、時間をかけてバンドメンバーひとりひとりにたっぷりと感謝した。『こんなバンドはほとんどない。それはすべてがより大きなものになるようなとても特別なことなんだ』

  • 長い…! 適当に訳してるところもあるので、適当に読んで忘れてください。訳が難しいところは華麗にスルーしています。

    覚えておいて然るべきポイントは、12曲入りで、その内3曲は Jack White が絡んでいる ということです。

    そして曲名が7曲出ています。Unforgivenイエーイ!
     Wave
     Blackbird Chain
     Unforgiven
     Blue Moon
     Say Goodbye
     Waking Light
     Country Down

    また、「Morning Phase」とは別のアルバムの用意が2枚あるとのことですが、こちらは得意の出す出す詐欺の可能性も高いので、忘れたふりをしておきましょう。

    先日のインタビューにもありましたが、長い間患っていた背中の痛みについての話がぐっときますね。当時はそれについて口にすることはなかったけど、やっぱり辛かったんだね…。子供も抱っこできなかったのではないかしら。2011年の Bridge School で、久しぶりに伸びやかな歌声を聴かせてくれた時に、その回復っぷりを見てじんわりきたのを思い出しました。バンドに対する想いも泣けてくるね…! 記事にもあったアルゼンチンのショーの “Where It’s At” からのラストは、ほんとに温かいものがあったもの…!(映像まだ出ず!) 

    そんな苦難を乗り越えた中年が作ったアルバム『Morning Phase』は、きっと中年泣かせのいいアルバムなんだろうな。。 楽しみすぎる!
     
     
     

    最近の小ネタ

    Atoms For Peace のジャパンツアーが始まってますね。アルゼンチンから直に日本入りしたであろうジョーイはほんとにお疲れ様だと思います。モテる男はつらいね。

    —–

    先日の Planeta Terra のいい映像がなかなか出てこなくて不満です。でも Novacane のプロショットがあったので貼っておきます。

    ——

    先日掲載されたアルゼンチンのインタビューでの、Spotifyと音楽ビジネスについての発言を、日本のサイトの All Digital Music さんが日本語訳して記事にしています。
     
    >> ロックミュージシャンのベック、音楽ストリーミング「 Spotify 」の問題点を指摘

    「音楽を商品にするなら製造元の音楽家をもうちょっと支援できるシステムでないと立ち行かなくなるよ」ということをおっしゃられていると思いますが、完全否定でないのは、悪あがきしてもこれが現状なんだからその中でなんとかせなばならんという、Modern Guilt 的な諦観なのでしょうか。しかし『市民ケーン』が突然出てくるのが Beck らしい。

    ——

    映画「We’re The Millers」のサントラに使用された Beck の未販売曲 “Shakey Ground” ですが、diskobox がごにょごにょしてくれたみたいで、映画で使用された部分のみ聴くことができます。下のリンクよりどうぞ。

    >> http://www.diskobox.org/shakeyground.mp3

    もっと聴かせてカントリ〜。
     
     

    最近のインタビューより


    (via flickr@___ Look Alive! ___

    「pagina12」というアルゼンチンのサイトに、Beck のインタビューが掲載されまして。

    >> “La gente volverá a enamorarse de la música”

    なかなか興味深いことが書いてあるんですがスペイン語なので、落ち着いたらごにょごにょしようと思ってたところ、アメリカのメディアが取り上げてくれました。が、英語だってスペイン語と変わらないくらい分からんちんなので、読み取れたポイントだけをざっと箇条書き。

     すでに2010年にアルバムは出来ていたが適切な時期ではないと思ったのでリリース
      しなかった
     プロデューサーとしてでは家族を養えない。
     Spotify はいやが応でも避けられない何かだけど、Spotify が僕に払うお金は、一緒に
      プレイしてくれるミュージシャンやデスクで働く人々に払うギャラに見合わないの
      で、どうすれば持ちこたえることができるかが問題
     ストリーミングサービスの問題は音が悪いこと。デジタルファイルを向上させるため
      に Neil Young ががんばっているのを僕は知っている
     インタビュアーが「健康上で問題があったのは本当?」という問いにたいして、
      「どこで読んだのさ?インターネット?」とつっこみながら、「背骨に損傷があった
      けど今は改善している。だから音楽に戻って来た。回復まで長くかかった。最近は集
      中してギターが弾けた。でも前ほどステージで動けるとは思わない」

    <参照>
    取り上げた元のサイト>> The Future Heart
    それを拾ったサイト >> Consequence of SoundStereogum など

    —-

    音楽ビジネスと Spotify についてはもうちょっと意見を述べてますが、訳が難しく、いい加減なことも書けないので、さくっとあきらめます。Spotify は、自分のプレイリストを公開したり、最近のシングルのロングバージョンを公開してたりもするので、拒絶まではしないけど、まあ、苦々しく思ってはいるのでしょうね。

    私的には Neil Young の活動(デジタル配信サービス「PONO」)について、公言しているのが興味深いです。PONO は来年の早い時期にリリースされる予定ですが、Beck がこの度契約した Capitol は、Universal の子会社で、PONO は Universal と契約してるんだよね。時期的にもBeck のニューアルバムとかぶるし、Beck は以前にも “PONOはスゲー” 的な発言してるし(ソースは忘れた)、密かに PONO でのリリースも期待してる私です。いい音、大好き!(PONO についてはコチラを参照)

    背骨か脊椎か腰かわかりませんが、健康が回復してるのは見てて分かりますね。特に今年になってからはジャンプしたり転がったりバク転したりしてるしね。「前ほど…」というのあれ、キメの開脚ジャンプはできない、ってことですね?