テレビの収録を見学させていただきまして…

10月25日、大安吉日(←適当)。その日は朝から私の心拍数は 100bpm 近くあり(安静時 58bpm)、ドトールのトーストも半分しか食べれず。昨夜は Studio Coast で最高のライブを体験した後、夜遅くまで仲間と打ち上げをしたので体力的にもくたくた。さらに気が立っているのでほとんど眠ることもできないままこの「嘘みたいな日」を迎えたました。

ホステス様より、都内の某スタジオで行われるテレビ番組(バズリズム/日本テレビ)の収録の見学に招待されたのである。Beck のパフォーマンスとインタビューが収録されるとのこと。

お誘いいただいた時から「ものすごい最高なことでは?」と薄々気づいていたけど、これって本当に、ものすごく、最高。パフォーマンスが見れるだけじゃなく、普段見ることができない Beck の様子や、あわよくばお話だってできるのだから…! 集合時間には心拍数 128bpm を記録! グオーー


私たち(私とラッキーなB友)が収録スタジオに入った時はもうバンドがステージ上で音出しをしていました。スタジオの広さは Studio Coast くらいかな? 入口を入ってすぐの待機スペースが私の居場所で、スタジオの一番奥にステージがあります。ステージまでちょっと距離があるけど、待機スペースにはステージを映し出したモニターがあるので、お顔はちゃんと見れます。Beck だ! Beck よ! Beck が声出ししてる…! キャハー

パフォーマンスは “Up All Night” の1曲で、リハを2回やってから本番を収録、数時間のインターバルの後、観客を入れてインタビューの収録をするというスケジュール。パフォーマンスの収録では全部で1時間20分くらいこのスタジオにいたかな。もう、夢空間ですよ。Beck がそこらへんを普通にうろうろしてるんだから!

で、リハが始まったわけですが、スタジオでこのバンドの演奏を聴くのはもちろん初めてなんだけど、すごい安定感あるなと改めて思った! もちろん当たり前なんだけど、ドラムとベースはキレキレだし、ギターも音源みたいだったし、一流の仕事を見ることができて本当にラッキー。ボーカルはライン録り(?)だったからか分かりませんが音が小さく、ライブみたいには聴こえてこなかったけど、そこで歌ってる生の声を聴くことができました。キチョー! リハは演奏はしっかりしてたけど、やや手を抜いて歌ってた。これまたキチョー!

面白かったのが、リハの時、曲の最後のテロロロロン♪の時に Beck がカメラにくるっと振り返って、かっ!ってキメ顔するんだよね(笑)。リハの2回ともやってた(もちろん本番はやらない)。前にインタビューで歌舞伎の見栄のことを話してたけど、たぶん見栄を切ってたんじゃないかな? 面白すぎるし可愛すぎるだろ。


 
空き時間は結構あったけど、みなさんお仕事中なので(ぶらぶらしてたけど)、積極的に話しかけることはしなかったが、気さくな2人(ドゥエインとジェイソン)は寄ってきてくれてちょっと話してくれました(いい奴らだぜ!)。 ロジャーマニング先生はにこやかに挨拶してくれたけど、なんだか崇高な雰囲気があった。品があって美しい人だった。バンドはみんな仲がよくて、空き時間もみんなでわいわいと楽しげな様子でした。

Beck さんは、隙あらばスマホでなんか撮っていました。リハでもボーカルが入る1音前にようやくスマホを置いたくらいです(スタッフは多分ひやひやしてた)。
Beck はやはり、なんというか、他の人と違う独特な雰囲気を放っていた。触ったら砂になってしまいそうなふわっとした佇まいだけど、1000年くらい生きてそうな落ち着きと安定感がある。ずっと同じ表情で、同じ口調で、他の誰とも違う一定の速度で動く。動作に強弱がないのだ。多分体重は20kgぐらいしかないね。決して大げさな動作をしたり、素早く動いたりはしない。多分今大地震がおこっても、Beck は写真を1枚撮ったあと、今までどおりの速度と歩幅で、ジャケットのボタンを閉じながら、誰にも気づかれぬうちに混乱の中を立ち去るのだろう。

そして声が素敵すぎる…。マイクを通さない Beck の声ってやつをこの日じっくり聴くことができたんだけど、すごくよく通るんだよね。ちっともこもってないすっきりとした低音。ラジオとかで聴く声とは少し違う普通の落ち着いた話し声。それが、すごくいい声なのよ。音色がある。そして多分本当は声が大きいのだと思う。さすがボーカリストやなと思った。

この日の Beck のお衣装はサンローランの上下に黒の柄シャツとハットといった定番スタイル。私服の Beck とは何度か対面してますが(サンローランだって私服だけど)、おめかしした Beck を同じベースラインで間近に見るのは初めて。かっちょいいです。コンパクトで、儚く、清く、美しい…。(描写がだんだん気持ち悪くなってきたよ)

本番までの空き時間、ホステスさんが「This is Hambeck」と紹介してくださり、Beck と少しだけお話しさせていただきました(!)。話しといっても、ライブ超よかった! Colors 超好き!くらいしか言えなかったけどね…(猛烈後悔中)。Beck と話すのは初めてじゃないのに、なんでこんなにテンパるかな?? こんな機会二度とないかもしれないのに…!(猛烈後悔中) そんなテンパってるニホンジンに、Beck は温かい笑顔と優しい声で対応してくれました。超 sweet な人です。Beck の顔は至近距離でみると印象がちょっと変わる。自分らと似てるパーツなど何一つない、正反対のところにいる人種だと思った。そして青いお目目がひたすらおっきくてキャッチー。その目にじーっとスキャンされるわけです。「このニホンジンは僕に何を聞かせてくれるんだろう?」って感じで。そりゃテンパりますって。

Beck さん、「I know you」って言ってくださった…。I know you です、アイ・ノウ・ユー。Beck が私を知っていると…! What!? トートの絵を描いた人がこのどっかで見たことあるニホンジンだということを初めて認識してくれたんだと思う。…ブログを初めて12年。Timebomb から10年。偶然でも待ち伏せでもなく、公式に Beck と対面できただけでも大変な誉なのに、あのまろやかな声で「I know you」と言ってくれるなんてもう感無量です(泣)

お靴が(ほぼ)お揃いな、左 Hambeck、右 Beck。

 
私たちと話した後、Beck は私たちの前に背を向けて座り、そこに用意されていたお弁当(ステーキ弁当)を食べ出すというこれまた夢の中みたいな状況に…! うそでしょ、Beck が目の前でお弁当食べてるよ! 普段は音源とインターネットの中にしか存在しない私の Beck が、あの「Colors」を生み出し、昨夜最高のショーをやってのけた My lord Beck Hansen が、目の前に座ってお弁当食べてる…! 「I know you」以上にありえない。超ウケる。Hambeck 人生が絶頂を迎えた瞬間でした。

そして Beck のマネージャー様から、トートバッグ来日のティーザーについてものすごい賛辞と感謝の言葉をいただきました。気に入ってくれているとは聞いてたけど、こんなにまで褒めてくれるなんて超びっくりです。光栄すぎて、テンパり再発です。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

と、話してる間に Beck はいなくなってた。食べるの早っ!

で、そんなこんなで本番収録スタートです。本番は結局2回録りました。合計4回も聴けてラッキー☆ オーディエンスがカメラと仕事モードのスタッフのみ(+すみの方にマジなファン2人)という所で歌い踊るのはなかなか大変だと思うけど、Beck とバンドのみなさんは真面目にそつなくこなしていました。プロやね。


リハと本番が終わって、Beck 御一行は控え室へ、私たちは待合室へ移動。トークの収録まで待機です。バンドのみんなは解散らしく、各々ライブに行ったり買い物に行ったりしたそうです。

収録はだいぶ押しました。3時間ぐらいたって、収録が始まるのか、B 御一行がわらわらと待合室に出てきたので、私たちも一行にまぎれて待機。Beck のストーリーにあった受付のお姉さんの写真はこの時撮ったものです。すごい近いところにいるんですけど…。見たいけど、目があうと恐いので(Beck が)、見れない…! あっち向いてて!

そして時が経ち、再びスタジオへ。トークの収録です。観覧募集で集まった皆さんは椅子に座って待ってました(すっごい待たされたよね…)。私たちもそっちに行くのかなと思いきや何の指示もなく、B 陣営とともに半分モニターで鑑賞しました(お前ら誰だよって感じ)。Beck はにこやかにトークに応じてました。いい人だなぁ。内容は放送までお楽しみに!

Beck は収録が終わって一回控え室に行き、すぐにお帰りになられました。サンローランのまま。マネージャー様にご挨拶し(もっときちんと挨拶すべきだった!)、我々もスタジオをあとにしました。コーネリアスを見に行く予定だったけど、間に合わないしもうどうでもいいです胸いっぱいです。


本当にありえない、夢のようなひと時だった…。なんだったんだあれは? 桃源郷? ロスロリエン?
Beck の意外な一面を見た!ってことはまったくなく、予想通り/理想通りのみんな大好き Beck ちゃんでした。でもなんというか、絶対に傷つけてはいけない人のような感じがした。あの人は人類の宝です。それくらい清く、美しい人でした。


…レポートなんだか、観察記録なんだかよく分からない上にやたら長文になってしましたが、最後に、こんな素晴らしい機会を与えてくださったホステス様に感謝いたします。ありがとうございました!

この「バズリズム」、放送は日テレの10日25時29分〜です。

13 Comments

  1. いや〜〜〜〜〜〜‼︎
    さっすが最強のB運の持ち主のハムさんですね!
    確か去年韓国でも生beckと遭遇という、昇天もののハプニングも記憶に新しい所でしたが今回はそれをはるかに上回りますね〜(*≧∀≦*)
    日頃のbeck伝道師としての功績が報われたのでしょうね〜

    パイプ椅子に座り、ステーキ弁当タイムのbeckのバックショットなぞ、シュールですがちょっと現実味があり笑ってしまいました!
    なかなか伺い知る事の出来ない「Bの日常」レポートありがとうございます‼︎

  2. はう~~~!なんて素敵な体験!弁当食うBeck(そこかよ)!!
    なーーんか、Beckって現のニンゲンじゃないみたいな気がする。一人だけ、誰にも通じない言語扱っていそうな…。
    今度、間近でお話しする機会があったら、最低でも年に一度は来日してライヴするように言っておいてクダサイ。

  3. > ihiroさん
    今回はもうB運の集大成でしたー。あとの余生はもう思い出だけで生きていけるくらいです(嘘だけど)
    私はBeckが退席したあとこの椅子に座って記念写真撮ってますから! (自慢)

  4. > ぴくたさん
    や、お弁当はハイライトですから!
    箸だったのかホークだったのか確認できなかったのが心残りです(角度的に見えなかったし、途中でマネージャーさんに呼ばれちゃったので)
    ちゃんと大人の人間らしく普通に仕事の話とかしてましたよ! そこらへんは普通だったから!

  5. こんばんは。今届いたColorsの48rpmのred 2LPを聴きながらblog開きましたらこれですよ。聴きながら一気読みしましたけど、耳から音楽入ってきませんでした。今からもっかいA面聴き直しですよ。

    裏山に鹿いっぱい!すごいですね。
    すごい。

    ゴイスー。I Know You……

    今度お会いになったら福岡にも来てくださいと是非お伝えください!FUKUOKA!

    いんやー、すごい&うらやましい。

  6. > manさん
    こんばんわ! 48rpmはどうでした? 盤もきれいだし、うちでは結構いい音で鳴りましたが、その次に鳴らしたハイレゾにはやはりかないませんでしたー。

    Beckに福岡きてって言うより、manさんに東京きてって言う方が成功率高いですよきっとw
    来年くるって言ってるし、裏山に鹿飼ってる場合じゃないですよ!

  7. 夢物語を読んでいるようでした。サンローランの靴の写真でピッタリと寄り添っているのにびっくりです!あとどう賛辞したらいいのかわからないくらいエピソードや全部が素晴らしいです!写真とイラストも超素敵です!ああどう言えばこの感動が伝わるのでしょうか?

  8. Pingback: バズリムズが放送されたよ! | HAMBECK

  9. > donburittoさん
    どうもありがとうございます! テンパりながらもちゃっかりぴったり寄り添ってみた私を褒めてやりたいです。感動伝わってますよ! この感動を分けることができたようでとても嬉しいです。 それってこのブログの主旨でもあるので、そういう意味でもブログやっててよかったなーと思いました。独り占めしてはもったいないほどの幸運でした!

  10. BECKのデビュー当時からのファンです。
    貴重なレポートありがとうございます!
    ライブに行けず、悶々としていましたが、このブログを見つけてとても楽しめました。
    hambeckさんのBECK評は的確で、BECKの雰囲気がものすごく伝わる素敵な文章ですね。「わかる!」と納得してしまいました。
    これからもブログ楽しみにしています!

  11. > フルニエさん(いい名前! チェロ奏者ですか?)
    楽しんでいただけてよかったです! Beckのあの独特な雰囲気が大好きで、それをいかに伝えるかに命かけてるふしがあるので、そう言っていただけるととても嬉しいです。とくにデビュー当時からのファンの方からのお言葉は光栄です。これからもよろしくです!

  12. やっぱり自分を信じて進み続けると、イイことある、報われるんだなあって感動しました。
    私には志半ばで諦めちゃったこといっぱいあるから、また始めようかなって勇気貰いました。
    とりあえず、いつBeck に遭遇してもいいように英会話とL.A 旅行の準備でもしようかな。

  13. > るかままさん
    なんかの野望があったわけではなく、ただ「好き」をアウトプットしてただけでしたが、それが運気を呼び寄せたようです。Beckの神様に感謝です。

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