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by Stefan Ruiz

公演キャンセルに伴うBeckからのメッセージ

Beck は4月24日に Pharrell 主催のフェス、Something In The Water に出演し、その後ヨーロッパツアーを行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、すでに Something In The Water は来年にリスケされ、そして昨日、ヨーロッパツアーの単独公演初日であるアイスランド公演がキャンセルされました。Beck からのメッセージ付きです。

こんにちは*

チケットを購入したすべての人、そして僕のバンドとクルーの安全のために、やむを得ず、Laugardalshöllin での6月2日のショーをキャンセルすることを決定しました。

これは驚くことではないことだけど、アイスランドへの初めての訪問を遅らせなければならなかったことに、残念な気持ちでいっぱいです。

どうか元気で、無事でいてください。 ソーシャル・ディスタンスを縮めることができるようになったら、みんなと会って一緒に祝うことを楽しみにしています。

ありがとう*

Beck Hansson* えーと、Hansen

※ Góðan daginn はアイスランド語で Hello の意味
※ Takk fyrir もアイスランド語で Thank you の意味
※ 北欧っぽく最後に son つけてみた

Beck がメッセージをくれたのは、このパンデミックが表明されてから初めてです。Instagram のストーリーはたまにアップされているので(誰かのリポストだけど)、無事でいることは承知していましたが、こうしてお言葉を発信してくれるとやはりうれしいですね。

Beck も、皆さんも、どうか元気で、無事でいてくださいね。

ちなみに、1月下旬に行なわれた Prince のトリビュートコンサート「Let’s Go Crazy」は、4月21日の Prince の命日に CBS で放送することが決定しました。放送後にきっとどこかで見れるでしょう。楽しみ!

ちなみに一番上の写真は何となく Isolation な若 Beck( Stefan Ruiz 氏撮影)

by Rii Schroer

2019年を軽く振り返る

Night Running ツアー

Cage The Elephant、Spoon のお三方に若手バンド1組を加えた4アクトで、1ヶ月半アメリカ各地を回りました。プチフェス形式は初めての試みでしたね。若バンド及び Spoon の時間帯にお客が少なかったりなど問題点もあったかと思うけど、バンドの皆さんの様子を見ても、お互い刺激しあった楽しいツアーだったのではないでしょうか。Beck は Matt とあんな風に馴れ合うなんて想定していたかしら?
Beck バンドとしては、Colors ツアーのベテラン勢に加え、Marc Walloch(ギター)、Cal Campbell(キーボードなど)が参加しました。控えめながら良い仕事をしていました。このメンバーで Paisley Park でセッションしたりもしました。

2019年のリリース

今年は何と言っても「Hyperspace」のビッグ・リリースがありました。各メディアの Album of the year にはあんまり食い込むことができませんでしたが、それはいつものこと。個人レベルでは好意的な評価が多く見受けられた気がします(適当)。
その他には「Paisley Park Sessions」、カバー7インチ、“Tarantula”、“Super Cool”、“Night Running”、Jenny Lewis のプロデュースなど、コンピやコラボもぼちぼちありました。

その他の出来事

ファッション的には、GUCCI をよく着てましたね。ミラノ・コレクションに顔を出したりさ。なぜ GUCCI なのか良くわかりませんが、2018年の年末にやった GUCCI 主催のイベントに出たのが最初だったと思います。CELINE を着始めたりと、引き続き Hedi Slimane もお召しです(やっぱスキニーがお似合いよ)。あと丸いサングラス、じゃらじゃらブレスレットをアクセントにしてました。
また、「Colors」でグラミー賞のいくつかの部門を受賞しました。プライベートではビッグな別離もあったりと Beck 的にはターニングポイントな年だったかもね。


 
来年は何をしてくれるのでしょうか。「Hyperspace」でこぼれた曲を EP で出すようなことを言ってましたが、結局いつものダスダス詐欺になるのかしら…。出してくれると生き返るんだけどなー私が。今年はアルバム外でも変化球的な曲が多かったので、来年は直球ド Beck な曲がもっと聴きたいなー ナー

すでにヨーロッパでのフェスの出演がぼちぼち決まっています。ツアーが組まれるのか分かりませんが、「Hyperspace」をどのように見せてくれるのか(そもそも見せてくれるのか)楽しみです。


 
HAMBECK は年明けに15周年を迎えます(来年こそ15周年です)。ベクベク言い続けて15年。大きな不運もなく、実にラッキーな15年でした。これからもこのラッキーが続きますように、Beck を追いかけ続けられますように、神のご加護がありますように、あなたの願いが全て叶いますように、粛々と、過ごしていきたいと思います。

今年もご愛顧ありがとうございました。

よいお年を! ゴーン

From Getty Images

SiriusXMに出演

Beckはアメリカ衛星ラジオ SiriusXM に出演し、インタビューとライブ・パフォーマンスを行いました。放送はすでに終わってますが、SiriusXM は有料だし結局日本からでは聴けません。SiriusXM の Facebook がライブ映像を1曲アップしています。“Saw Lightning” です。

インタビュワーは Rolling Stone 誌の有名ライター David Fricke 氏。楽しいインタビューだったらしいです噂によると。ライブは1曲だけじゃないだろうし、あとでどっかで公開してくれないかしら…
上の写真は Getty Images より。

by Mikai Karl

ユニバーサルの火災についてのまとめ

2008年に起こったユニバーサル・スタジオの火災で、多くのミュージシャンの多くのお宝マスターテープが焼失し、しかもそれを今年になるまで隠していたという事件。Kレコード以外のレコードはすべてユニバーサル関連下にある Beck もその被害者の一人として名前があがっていましたが、最近の The Sydney Morning Herald 紙のインタビューでその詳細を語りました。
 icon-arrow-right Beck fears most of his music has been destroyed

以下はその意訳です。

・マネージメントはまだ何が失われたか教えてくれない。彼らはニュースを伝えるのが耐え難いので僕には言っていないのかもしれない。

・リリース済みなのはレコーディングした内の10%で、未発表の90%は焼失したかもしれない。

・「Sea Change」にはアルバムの雰囲気に合わなかったから入れなかった10〜20曲のアウトテイクがあった(それも燃えたかも)。

・2001年に Sunset Sound で録音した25曲の Hank Williams のカバー・ダブルアルバムは、コピーを持っておらず、マスターテープでしかないのでたぶん失われた。

・ナッシュビルで2日で録音したカントリーアルバム、「Odelay」の前に録音した Pavement や Sebadoh のようなロックアルバム、95年に Jon Spencer Blues Explosion とニューヨークで作った10曲のアルバムもどうなったかわかんない。

 
、、、と発言したのを各メディアが取り上げ、ちょっとした話題になったところ、Beck がすかさず SNS でフォローを入れました。

I wanted to clarify some out of context quotes regarding the universal archives fire. Since the time of that interview we have found out that my losses in the fire were minimal.
Another point I want to clarify: I have had a wonderful and very close relationship with my management for 25 years through to working on my current album. x

僕はユニバーサルの火災についての文脈を無視した引用を明確にしたかった。インタビューの後、火災での僕の損失は最小限であることが分かった。
もう一つはっきりさせておきたいのは、最新のアルバムを制作するまでの25年間、僕とマネージメントは素晴らしくとても親密な関係にあるということ。

 
Beck はこれよりもうちょっと長い文を投稿、すぐに削除し、リライトして再投稿しています(上はリライト文)。リライト前の文では、オリジナルのマスターテープの大部分は安全に無傷であること、マネージメントを最高に信頼していること、お騒がせしたことについてのお詫び、問題ないしすべて順調であることが書かれてました。

うん、波風立てたくないのはわかった。で?

損失は最小限(my losses in the fire were minimal)というのはどの程度なのだろうか? インタビューで述べた未発表曲のマスターは全部焼け残ったの? バックアップが残ってたの? …と色々疑問が残りますが、まあ、具体的に明確に公言しないのが Mr. Beck ですし、とりあえずは安心しておきましょう。

しかしリリースされなかったら我々にはないも同然! これを機にリリースしましょうよ! Hank Williams 絶対いいよ!

BECK IS HOME

雑誌 Newyorker が「BECK IS HOME」と題した特集記事を掲載しました。
 icon-arrow-right Beck Is Home

とても良い記事だと思います(といっても Google 翻訳先生に頼りまくって読んだだけなので完全には理解してないけど)。記事の中で、ライターの Amanda さんは Beck が運転するシルバーのメルセデスでドライブをしています。アートや子供の頃の話、両親の話、最近の仕事っぷりやプライベートの話、「Hyperspace」の話などを交えながら、LA の馴染みの場所を巡り、ステーキを食べ、最後には海に行きます。父 David Campbell、弟 Channing、エンジニア David Greenbaum、そして Pharrell Williams のコメントなんかもあったりして、いつものインタビュー記事とは一味違った親密な内容になっています。

個人的に興味深いところを意訳しておきます。(毎度のことで自分でもうんざりですが)合ってるか分からないのでそれなりに読んでください。


・「Hyperspace」は彼自身のことについて書いたものではないとし、「僕の人生を歌に詰め込もうとすると、本当にぶざまなものになる」とのこと。

・エンジニアの David Greenbaum は何百時間もの未公開の素材が入っている大量のハードドライブを持ってきた。(「Hyperspace」のオルタネイト・トラック、「Roma」のインスパイア・アルバム用の未公開の曲、古いデモ、未完成のアルバム「Rococo」の曲などが入っているもよう。お宝すぎる…)

・「彼のような人は誰もいません」と Greenbaum。「彼はできたモノを超えれるか確認するために、膨大な数の異なるバージョンとアプローチを試みる。どれだけ作業が進んでても、それがより良くならなければ、元の状態に喜んで戻る」

・Pharrell が Beck について「彼は賢い男です。彼は時節を理解し、大衆の気質を理解し、現れどきを正確に知っている」(略)「彼は同時代の誰よりも優れている。彼は決して彼らと同じレーンにいたことはなかった。彼はいつも緑の牧草地を歩いていた。彼らがロスやシアトルのハイウェイにいた時も、彼は心の牧草地にいた」(素敵な表現…!)

・「彼はリブアイ・ステーキ、クリームほうれん草、マッシュポテトを注文しました」(やっぱ肉だよな…!)

・車から降りて、ウォーターフロントを歩きながら私たちはアートが完成した時をどのように知るかについて話した。彼は「これで終わりかも?というポイントがある。でも目覚めると同時に曲が鳴りだすんだ。メロディー、ハーモニー、ベースライン。いつも頭の中でラジオが鳴っているみたいな感じ」


素敵な写真は David Benjamin Sherry 氏によるもの。氏は Rodarte を着る Beck と Charlotte を撮った人です。1カットだけ? もっと撮って!