3/14 第63回グラミー賞授賞式

本日 63st Annual GRAMMY Awards、すなわち第63回グラミー賞が LA の Staples Center で開催されました(今やってる中)。結論から言うと、Beck「Hyperspace」は、<Best Engineered Album, Non-Classical> を獲得しました! 他にノミネートされていた <Best Alternative Music Album> は Fiona Apple が持っていきました。ダヨネー

今年のグラミー賞は新型コロナウイルスの影響で延期になったうえに無観客で開催されました。レッドカーペットの中継もありません。受賞者もオンラインで自宅などからコメントを寄せたりしています。

いつもなら Best Engineered Album の賞はエンジニアたちが受け取りますが、今回は Beck 自身が出てきましたー( Beck もエンジニアの1人ですが)。ヘイ。

(エンジニア人数めちゃ多いので途中で名前読むの諦めてるプレゼンター)

Beck はこれで3枚連続で Best Engineered Album を受賞しています。すごいね。何気に快挙なのでは?
どういうエンジニアリングがされているのか気になるところですが、エンジニアのインタビューは日本語の記事にはなってないんだよねー( MP の時に1つあったけど)。サンレコあたりで特集組んで欲しいです。

とにかくおめでとうございます!

Paul McCartneyのカバー/リミックスアルバムに参加

Paul McCartney の最新作「McCartney III」を、様々なアーティストがカバー/リミックスしたアルバム「McCartney III Imagined」がリリースされます。それに Beck も参加します!

 icon-arrow-right ポール・マッカートニー最新作を他ミュージシャンがカヴァー/リミックスするアルバム発売決定(日本販売元)
 icon-arrow-right McCartney III Imagined – The New Album Coming Soon(Paul公式)
 icon-arrow-right PAUL McCARTNEY McCARTNEY III IMAGINED(広報)

リリースはデジタルが4月16日、CD 及び LP が7月23日になっています。プレオーダーは本日から。なんやかんやのリンクはこちらに一覧されています。
また本日、Dominic Fike による “The Kiss of Venus” が先行配信されています(ビデオもあり)。

トラックリストは下記です。Beck の他に、St. Vincent、Damon Albarn、Khruangbin、Blood Orange などなど、Beck 界隈でもよく聞く名前が並びます。俳優の Idris Elba が入ってるぞ。司令官…!(パシリム)

    1. Find My Way (feat. Beck)
    2. The Kiss of Venus (Dominic Fike)
    3. Pretty Boys (feat. Khruangbin)
    4. Women And Wives (St. Vincent Remix)
    5. Deep Down (Blood Orange Remix)
    6. Seize The Day (feat. Phoebe Bridgers)
    7. Slidin’ (EOB Remix)
    8. Long Tailed Winter Bird (Damon Albarn Remix)
    9. Lavatory Lil (Josh Homme)
    10. When Winter Comes (Anderson .Paak Remix)
    11. Deep Deep Feeling (3D RDN Remix)
    12. Long Tailed Winter Bird (Idris Elba Remix) ※フィジカルのみ 

Remix は分かるとして、名前に “feat.” がついてる人と、何にもない人がいるんだけど、その違いはなんだろうか…。“feat.” は Paul のボーカルも入るってこと? わかりませんが、Beck は “feat.” です。Remix じゃなくてよかった。

Beck 版の “Find My Way”(本家はこちら)は想像しやすいすね。ストレートなカバーか、捻くれてくるのか…。1曲目なんでストレートかなー。

で、Beck が最近撮ってたビデオはこの曲かしら?

はい。

@rhye - Instagram

TwitterでQ&A

なんと今年初めての投稿です。サボっていたわけではなく、Beck に動きがなかったんですよ。(ま、小さなネタはスルーしてましたが)

グラミーの企画で、Twitter で Q&A イベントが催されました。#GRAMMYsAskBeck を付けて投稿すると Beck が答えてくれるってやつです。Twitter での Q&A は2回目。前回は「Colors」のリリースの時にやりました。前回の方が質問も回答もひねりがあったかなという印象。でも今回もたくさんの質問に答えてくれました。

Google 翻訳を節操なく貼っつけておきます。ふふ。
タップすると原文のリンクに飛びます。

私が飛びついた QA は下の2点!

いくつかのコラボレーションが coming out soon だそうです。最近ミュージックビデオを撮ってたみたいですが(Instagram より)、コラボの新曲なのかな?
あと関係ないかもしれないけど、The Strokes が Beck がカメオ出演したビデオのメイキングビデオをアップして「Something cool coming tomorrow」とツイートしてたので、もしかしたら The Strokes とのコラボという可能性もあるかもしんまい(これは明日分かるけど)→(更新:ジャージの発売だけだったw)。ま、結局何にも出ないという可能性も大いにある!
 
これは朗報ですね。2016年に Beck の LP の再販が発表され、「Odelay」「Mutations」「Sea Change」「Guero」はリリースされましたが、それ以外はずっと待たされたままでした。特に「Midnite Vultures」は入手困難なので、待ってた人も多いのでは。再販再始動ってことなら「The Infomation」と「Modern Guilt」も出るのかな?? うっそ嬉しいじゃん!(全部持ってるけど)
ま、嘘かもしれないけど!
 

他の質問も全部載貼っつけておきますので、よろしければどうぞ。
 
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by Mikai karl

2020年を振り返る

世界が新型コロナ野郎に翻弄された2020年。ライブやフェスが軒並み中止されるという、音楽関係者にとっても苦難の年になりました。もちろん Beck の Hyperspace ツアーも中止。LA はロックダウンになり、レコーディングもままならない事態になりました。

そんな中、「ミュージシャンが自宅から配信」ってやつが流行りましたね。
Beck も Tom Petty や Daniel Johnston などのカバーや、自分の古い曲などをアコースティックでプレイし配信しました。

ビッグリリースは、NASA とタッグを組んだビジュアル・アルバム「Hyperspace: A.I. Exploration」および「Hyperspace(2020)」すね。未公開曲はないに等しく、レコード発売も来年に延期になったので、個人的に盛り上がりの欠けるリリースでした。映像はよかったけど。

あとは St. Vincent と Khruangbin によるリミックス7インチと、Gorillaz とのコラボ曲 “The Valley of the Pagans” のリリースがありました。オリジナルの新曲は1曲もなかったね~

コロナがなければ Beck は今年、どういう予定だったのか…。「Hyperspace」に入らなかった曲を EP で出す計画はあたりまえのように有言不実行のままだし、インスタのストーリーでちら見せした Alan Parsons Project のカバーのレコーディング音源はいったいなんだったのか…。(言い出したらきりがない⭐︎)

何はともあれ、来年はもうちょっとましな世界になっていることを願います。


今年はなんだかあまり有意義なことが書けなかった気がするなぁ。ここ近年で一番 Beck が遠い一年だったようにも思う(ほとんどサングラスだったし)。
それでも繁く通ってくださった方々、どうもありがとうございました。

みなさんが良いお年を迎えられますように。

健康と安寧を。ゴーン

photo by kat irlin

最近の小ネタ

Scott Pilgrimの10周年記念レコードがリリース

Beck が主人公のバンドの曲をかいた映画「Scott Pilgrim vs. the World(邦題:スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団)」が10周年らしく、そのサントラが Deluxe Vinyl Edition として帰ってきます。

 icon-arrow-right Scott Pilgrim Vs. The World Deluxe Vinyl Edition Coming March 2021 – abkco.com

ボーナストラック12曲を含めたサントラ2枚、 音楽監督の Nigel Godrich によるスコア2枚の、計4枚のレコードセットでございます。
ボーナストラック(Said 4)の内容は下記です。

    1) Black Sheep (Brie Larson Vocal Version) – Metric
    2) No Fun – Sex Bob-Omb(※Beckがかいた曲)
    3) Garbage Truck – Beck
    4) Threshold – Beck
    5) Indefatigable – Sex Bob-Omb(※Beckがかいた曲)
    6) Go! – Plumtree
    7) Ramona (Acoustic Demo Idea 1) – Beck
    8) Ramona (Acoustic Demo Idea 2) – Beck
    9) Ramona (Acoustic Demo Idea 3) – Beck
    10) Ramona (Mellotron Version) – Beck
    11) Summertime – Beck
    12) Enter Goddess – Nigel Godrich

このうち、完全に未発表な Beck の曲は “Ramona” のデモ4連発ですかね(あとは Youtube で聴けます)。メロトロン・バージョンはちょっと気になります。

発売は3月26日。価格は約150ドル(は?)。
“Ramona” のデモ4曲に150ドルは出せねーな!! ガハハ
 

Pharrell Williamsのインタビュー

Pharrell が Rick Rubin とのインタビューの中で Beck について話しています。20分くらいから。英語字幕がつけれます。

「彼は天才だ。ファンは知ってる。だけどもっと多くの人が彼がどれほど天才であるかを知るべきだ。彼は宝物だ。」など、褒めまくっています。Rick Rubin も褒めまくってます。Pharrell は “The New Pollution” が好きみたいで、「てか彼は New Pollution を作ったんだぜ。それだけで十分だ。他に言うことはない。彼は New Pollution を作った。New Pollution を聴いたことあるか? New Pollution を fucking 聴いたことあるかって!」とか言ってて面白いです。
多分もっと重要なことを言ってますが訳せません。fucking 訳せませんって!

Sam Jayneが亡くなりました

Love as Laughter のフロントマンであり、Beck の “Forcefield” や “Outcome” でセカンド・ボーカルをとっていた Sam Jayne が亡くなりました。12月12日から行方不明でしたが先日車の中で発見されたそうです。46歳。Beck もインスタに捜索願いのポストを転載してました。

この声はこれからもずっと聴き続けることでしょう。
 


上の写真はニューヨークの写真家、Kat Irlin さん撮影の Beck 近影(脱・丸サングラス)。Beck さん、最近ニューヨークにいたみたいですね。「ニューヨークでプロのフォトグラファーに写真を撮ってもらった」ってのは今日書いた中で一番のニュースかもしれない。吉兆です。